∀(ターンエー)ガンダム一挙放送を見た
スカパーのファミリー劇場で8月7日~9日まで∀ガンダムの一挙放送をやってました。(ちなみに今日からはスカイライダー、その後ウルトラセブンなどもありますので良かったらどうぞ・笑)
自宅のスカパーはJリーグとF1専用なのでそんなのをやってること自体気がつかなかっただろうけれど、実家ではCATVで標準でファミ劇(と略すらしい)が映るので、ついつい見てしまったのである。
でも1日中見ていると集中力も切れてくるもので、特に昨日は40話~最終話くらいがなんだか興味が薄れて、でもきっと見ないと後悔すると思い録画していたのだよ!で、さっき見終わったのですが、結論から言うと録画しておいて本当に良かった・・・。
そもそも∀ガンダムは1999年フジテレビ系で放送されてその当時もあっしは見ていたのですが、どういう理由だったかちょうど先ほども言った40話以降あたりで見るのをやめてしまったらしく最終回を知らなかったんだよねえ。
「なんだあのツノじゃなくヒゲのついたガンダムは!」とか散々バカにされていた当時(でも作品内でもヒゲと呼ばれているからこの批判は想定内だったのでしょうが)私もそんな世間の流れに流されて「だめだよ、あんなヒゲ」とか言っていた記憶があります(苦笑)
でも西城秀樹&谷村新司というなんじゃそりゃな主題歌とか(後期OPはイマイチ)音楽担当が菅野よう子であることとか上品なキャラデザインとかキエルとソシエ姉妹とかカプルのかわいさとかに惹かれて結構一生懸命見ていたような・・・じゃあなんで最終話見てないんだよ(笑)
実際そのころのなごりの∀ガンダムとカプルのプラモデルも実家にありますし。1/144でも結構出来がいいんですよこれが。
で、まあ今日になって朝から一気に残りの録画分を見たんですよ。もちろんエピローグまで見たのですが、このエピローグがねえ・・・せつない。
以下激しくネタばれ。ただしまったく見たことない人にはどっち道何のことかわからないはず(汗)
ディアナとキエルは結局また入れ替わって(という解釈でいいんだよね)ディアナであるキエルはハリーの側にもいられるしでディアナの重荷を背負い月の女王として生きる。一方、キエルになったディアナは人里はなれた森の奥で穏やかに過ごす。その傍らに付き添うロラン。しかしそれは同時にロランがソシエと離れる道を選んだということでもある。
放送当時からロランはディアナとソシエどちらかと言われたらディアナを選ぶよなと思っていたけれども実際そうなって、その結果にソシエが涙を流し、月に叫ぶ姿を見るとなんともせつない気持ちにさせられた。もちろんロランが移り気な浮気男ということではなくて、ロランの中にあるディアナへの感情というのはきっと忠誠心なんだと思うけれど。
キエルとディアナが入れ替わらなければあるいはそうはならなかったかもしれないが、それではキエルはハリーと離れることになるしディアナは長く背負ってきた女王という立場とそれゆえに犯すことになった罪を背負い続けることになるし。ほんの戯れに一時入れ替わったことがきっかけでお互いを演じることになったディアナとキエル。結局それによって自分ではないもう一人の自分としてこの先を生きていくという結論を導いたわけで・・・ん?だとすればソシエの恋を引き裂いたのも最初に入れ替わろうと言った女王の罪と言えなくもないか!?(笑)
こうやって見ると∀ガンダムというのはディアナ・キエル・ソシエという女性たちのための物語と思えなくもない。それぞれがそれぞれに女性として大きな成長を遂げたことは間違いないわけだから。
ソシエにはそれが少女から大人の女へと変わっていくことなんだよ、と声をかけてあげたいものである。それによってあっしのこのせつない視聴後感(読後感から導いた造語)も少しは癒されるのではないだろうか。
にしても朴路美(路は実際には「王」+「路」)さんはいい声してると再認識。ハガレンのアルもいいけど、ロランの線の細い少年の感じもいいですわ。ってかご本人もかっこいい大人の女性って感じで好きです!(なに告白しとんねんっ!笑)
劇場版も見たいな、まあ基本再編集なのはわかっていますが。
ともかくあっしの中では本当にいまさらながらマクロス7に続く好きな(感動した)アニメとしてランクインされそうです。
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